赤い靴をはいてた女の子は今、この街に眠っています。野口雨情の童謡「赤い靴」の詩にはモデルがありました。その女の子の名前は「きみちゃん」。きみちゃんは赤ちゃんの時、いろいろな事情でアメリカ人宣教師の養女に出されます。母 かよさんはきみちゃんがアメリカに行って幸せに暮らしていると信じて雨情にこのことを話し、この詩が生まれました。しかし、きみちゃんは病気のためアメリカにはいけませんでした。明治四十四年九月、当時麻布永坂町、今の十番稲荷神社のあるところにあった孤児院で、ひとり寂しくなくなったのです。まだ 九歳でした。母と子の愛の絆を、この「きみちゃん」の像に託して、今、みなさまの幸せを祈ってやみません。